向精神薬 離脱の漢方相談ビフォーアフターを紹介するコーナーです。
男性 77歳
腹痛が酷く色々病院を渡り当たったがよくならず、漢方薬で治していきたいと来店されました。
病院でもらっている薬はユリーフ、ブスコパン、ミオナール、ガスモチン、メチコバール、ガスコン、バファリン、ブロプレス、デプロメール、セパゾン、ヒルナミン、マイスリー、ワイパックスとかなりの種類が出されています。
ストレスが多く便秘がちで導尿しているようです。
とても疲れやすく、しんどい様です。
貧血とふらつきもあり昼間でも眠く横になりたいようです。
できれば向精神薬はもうやめたいとおっしゃられています。
かなりの量を飲んでいる為、薬の副作用でふらつきや疲れが出やすくなるようにも思います。
中国医学的に『気滞血瘀(きたいけつお)』、『気血両虚(きけつりょうきょ)』の状態と考えられます。
その為、気の巡りをよくしてストレスを晴らして、ガスやお腹の張りを改善する漢方、腎系を補って尿の出をよくしていく漢方、
立ちくらみ、ふらつき、貧血を改善する漢方をお渡ししました。
1週間ほどしますと胃腸の痛みは改善されたようです。
しかし、ふらつき、残便感、頭重感がまだ改善していないと言われましたので、少し処方を変更して
腎系にエネルギーを送り、気の巡りをよくする漢方を増量して飲んで頂きました。
すると、それから2~3日してお腹の張り、ガスがウソのようにとれて、便通や尿の出も良くなったと電話で連絡が入りました。精神薬も「実は1週間前から漢方薬を飲みだしてからやめたが何ともない」という報告を受けました。
精神薬は急にやめると体調を崩しやすくなる場合がある為、自己判断で急にやめない方がいいと思いますと伝えたのですが、うまく離脱できたようです。
昼間に眠くなる事も無くなってきたとおっしゃられていましたので、向精神薬の副作用で眠気やだるさが出ていたようにも考えられます。
体調が少しずつ安定してきたようで喜んで頂いております。
まだ、つらつき、しんどい状態は改善していないため、引き続き継続して頂いております。
デプロメール、セパゾン、ヒルナミン、マイスリー、ワイパックスはやめれたようで少し体が軽くなってきたそうです。
短期間で辛い自覚症状が改善されて、こちらもうれしく思います。
また、飲まなくていい薬も減らすことができてよかったとおっしゃられております。
薬の飲み過ぎで体調を崩される方もいらっしゃいます。
そして、薬を減量したら体調が良くなられる方もいらっしゃいます。
その為、医師とシッカリ相談する必要もあります。
薬を減らしていきたいと言う事を医師にも伝えていく事で、必要のない薬は減ってくる事もあります。
また、薬の事でわからない事は薬剤師にご相談下さいね。
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